人気ブログランキング | 話題のタグを見る

第12回清渓セミナー

 今年の清渓セミナーで、印象に残ったのは、長隆先生の病院再生の話と松谷先生の人口フレームのお話、そして福岡政行先生の国政の展望でした。自治体病院は民間病院に比べまず建設費に大きな費用をかけるので医師や看護師などの医療スタッフに十分な待遇を作ることができないということです。幸いにも病院建設を考え木津病院管理部長と共に受講しました。大幅な建設費削減、よい病院のあり方の話は千載一遇のチャンスと思い活かします。
 
 政策研究大学院大学の松谷明彦教授の人口減少社会の話は、実に新鮮な驚きでした。今後の人口減少の大要因は、高齢者の急増と死亡者数の急増による。出生者数の減少は、出生率の低下でなく、出産年齢女性人口の減少にある。少子化対策に多くを期待することは出来ないので、若者の転出を抑え地域定着、Uターン・Iターンなどに力を注ぐべき。2030年からの25年で労働力人口は1,100万人減る。生産力が落ち経済も小さくなる。人口構造の結果、投資関連産業から消費関連産業の拡大局面が来る。

 働きかたや賃金制度の変革によってライフスタイルが変わり売れ筋集中の大企業にはない少量多品種のマーケットが広がり地方企業のチャンスが広がる。5戸以下の農業集落が2020年には19,000集落も減ると試算されており地域を守り価値ある地域文化のストックをどのように活かすかが焦点であるとのこと。高島市の人口の推移を推計をしっかりグラフにして皆さんと一緒に考えていこうと思います。

 そして福岡先生の話から、1バレル100ドルを越える時代が到来することを覚悟し、国政が不透明ななかで、徹底的に無駄を省いて、学校や地域医療、福祉をいかにして守るかを問わねばならないと感じました。
by hi-kaito | 2007-11-25 13:11
<< 動いている時代 初雪のち晴れ >>