フォルテの表情

 第12回びわ湖国際フルートコンクールが300人以上の参加者を迎え、ガリバーホールで5日間に亘り開催されました。参加者、審査員、事務局の皆さんのお陰です。有難うございました。

 今回のハイライトは、3次審査でゲイリー・ショッカー氏に作曲を依頼した、「BIWAKO WIND」を課題曲に用いられたことです。ニューヨーク在住で著名な作曲家でありフルート奏者である氏に曲づくりを依頼され実現されたことは、このコンクールのグレードを更に向上させたであろうと想像しますが、白石実行委員長の熱意と深い洞察力は、もっと先の崇高なところにあったのだと感じました。

 今回の試みは、まだCDになっていないどころか誰も演奏していない曲を、譜面を受けとったコンクールの参加者が自分で解釈し、表現を模索し、イマジネーションを膨らませ、作曲者の目の前で演奏するというものです。若い演奏者達は、自分の音楽表現を徹底的に追求するのです。そして同時に、このコンクールから素晴らしいフルート曲が世に出ていくのです。このことが続くならば、世界の音楽史に残る偉業となり仕組みとなるに違いありません。

 表彰式で、ゲイリー・ショッカー賞をご本人から受けられた一般部門の男性は、みるみる顔が真っ赤になりました。どんなに感激をしているかが全身から発せられ会場全体に伝わりました。ショッカー氏も多くのインスピレーションを得たと出場者に賛辞を贈られました。

 閉会式で審査委員長の大友先生は、フォルテにも歓喜のf、悲しみor絶望のfなど、音色が違うことを解説されました。p(ピアノ)もです。他の先生方からも「自分の最大のライバルは今日の自分だ」とか「Not too first」などと励ましに満ちた講評が述べられ、お値打な時間でした。
 一般、アドバンス(高校生以下)夫々の部門で第1位に輝いた演奏者は、品格も落ち着きも第1位に映りました。それとアドバンス部門のレベルの向上が著しいとの声の中、北京からの出場者が本選(10名)に3名も残ったことも特筆すべきと思います。

 世界に誇るガリバーホールと進化するこのコンクールを、高島市民の誇りにしていきたいです。
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by hi-kaito | 2007-05-06 21:29
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