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藤樹書院 儒式祭典

 今日は、藤樹先生の命日で伝統ある儒式の祭典が執り行われました。儀式の執行者と若者3人、そして裏方役の年配者が藤をあしらった紋付に裃姿で儀式を進めてくださいます。10種の山の幸、里の幸、海の幸を献じ、3度に分けて直径15cm位のお皿に(大かわらけ?)にお酒を注いで献酒し四拝が2度あり、藤樹先生を敬愛して続けられてきたことが十分に感じられました。鯛に鯉、鴨や鶏も姿のままで、バナナが上げられたのも貴重品だった頃を思出ださせてくれました。

 旧暦では8月25日が命日で、2008年が400年祭になるのですが、この儒式祭典は350年の歴史があるそうで、250年祭より現在の形式で執り行われているとのことです。胸の前に右手の4指を左手で包み込む所作や、藤樹先生の教えを読んでくださるシーンもあります。昭和55年に旧安曇川町の無形民俗文化財に指定されています。

 松本孝太郎先生が259年祭の記録を読んで紹介してくださいました。県の代表や郡長、近隣の村長らが出席者名簿に名を連ね、高島郡内の校長先生も多数出席されているようでした。そして、25日には、生徒2200余名、翌26日には、3200余名が訪れたと記録されているくだりには大変驚きました。

 みんな、明徳を明らかにし、夫々が持っている特性を尊ぶ道を共に歩もうと、藤樹規を読み、孝教を唱和していたと思われます。熊沢蕃山の直系の方も参列されており、手を伸ばせば触れるようなところに偉大な歴史の流れがあります。

 また、今年の芋煮(小芋、油揚げ、鶏肉、椎茸、餅)は、格別美味しく、ほのぼのと大洲の肱川も想像しながら頂きました。ご馳走さまでした。
 
by hi-kaito | 2006-09-25 19:03
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