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了佐てらこや小学校 開学開講

 昨日、25日午前9時、藤樹記念館において「了佐てらこや小学校」が開学しました。これは、中江藤樹先生の弟子、大野了佐の逸話に因んでいます。物覚えがたいそう悪いけれど、誰より一所懸命であるので、藤樹先生が教科書まで作って何度も何度も教え、努力が実って立派なお医者さんになられたというエピソードです。学校でちょっと自信がないけど学びたいという気持ちを持っている子どもたちに、学びの機会を作っていこうと開いたものです。

 実行は、教育研究所の上田先生が校長になってくださり、論語の素読と算数を、書道は、地元の書道家、竹脇先生が直接教えてくださることで、開講できたものです。素晴らしい先生に加え、助手としてお手伝いくださる先生や書道の達人のご参加がありがたいです。

 初日11人でスタートしましたが、論語の素読では「子曰く、学びて時にこれを習う・・・」を何度も声を出して読み、だんだんと染み込んでいっているような感じが伝わってきました。きっと知識としてだけでなく、このシーンも思い出す日がくるでしょう。みんなで読むという行為は、耳からみんなの声が入ってきて一層集中力を高め、脳を刺激するようです。

 正座して背筋を伸ばして音読しながら、足の痛さとともに、何か普段と違うことを感じ取っていることでしょう。昔の人はこんな風に学んでいたというだけでも、なかなかできない体験です。延べ10回の学びが始まりました。了佐の気概も感じられるといいですね。
by hi-kaito | 2006-07-26 12:34
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