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ガリバーホールの真価

 ウィーンから、ピアノデュオの名手クトロヴァッツ兄弟が、CD録音のためにわざわざ来日し、高島市のガリバーホールを用いてくれました。東京から録音スタッフとして帯同してこられた専門家も、「こんなにクリアな音で録音できるとは」と驚きのコメントでした。

 なぜガリバーホールなのかとマスコミも関心をもちました。設計も施工も第1級の仕事で、それが維持されているホール自身の力があるということと、調律師の技術と人柄が10年を越える交流の中で、彼らの心を掴んだことは明白です。そして気持ちよく演奏にうちこめる高島市の人々のホスピタリティー・取り囲む人々の暖かさが、全国の数あるホールの中から、ガリバーホールを選ばしめた理由のようです。

 今回ピアノは、ヤマハのコンサートピアノを2台搬入して録音されました。日本の曲を録る故だとおもいますが、いつもはスタンウェイとヤマハでコンサートをしてきました。彼らは高島でも10回を越えるコンサートをしていますが、道具や設備に不満を漏らしたことは一度もありません。人柄が音楽に出ていると関係者は言います。

 また、ピアノ庫に収まっているスタンウェイに話が及び、録音を担当された音楽家が一音弾いただけで、ピアノのコンディションのよさに感嘆し、ショパンを弾こうかなどと小躍りされたとのこと。ご自宅にスタンウェイとヤマハのコンサートピアノをお持ちの方でしたが、ガリバーホールのピアノが、素晴らしいコンディションで維持されていることは特筆すべきことだとお褒めに預かりました。

 順調に録音が進み、28日の午後4時30分からはプレゼント・コンサートになりました。急な呼びかけにも関わらず約300名が来場なさり贅沢な時間を共有しました。日本の曲をアレンジされ、私の感性は遥か遠くにありますので理解することは出来ませんが、二人のダイナミックでデリケートな演奏に息をのみました。琵琶湖周航の歌も選ばれており、秋ごろCDになるとか。楽しみです。

 ガリバーホール外交というと大袈裟ですが、素晴らしい施設と素晴らしい人との組み合わせで、更なる感動や共感の場を創って行くことができます。観光特区の大きな目玉にもなりうると思いました。



 
by hi-kaito | 2006-05-02 09:51
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