冒頭の言葉は、先週末に参加した、滋賀県断酒同友会の高島支部15周年記念例会で、女性医師が励ましを込めてお話になったフレーズです。アルコール依存症になり、自分も家族も仕事もぼろぼろになっていった地獄のような日々から、入院治療ののち、断酒継続に立ち向かっている方々に出会いました。
知らなかった世界でした。凄まじいまでの体験を、本人も家族も、告白するように仲間の前で語り、互いに励ましあって酒から決別する努力を、正に一日一日と続けておられます。この記念例会には、県内の各地や近隣の府県からも参加があり140名余の集いでした。(内32名は医師や保健師など応援団の立場の方でした) この断酒会の存在を十分に認識し、且つ重要さを痛感しました。病気としてのアルコール依存症への理解も無かったですし、この活動を陰になって支えて来てくださった行政職員さんにも改めて敬意と感謝を申し上げたいです。人間の弱さも、強さも両方を目の当たりにした時間でした。みんなで手をつないで輪になって断酒の誓いを唱和し、バンザイして閉会しました。 一番小さい体で家族の体験発表されたKさんは、私が24年前に役場で始めて保険に入った方でした。ご主人が寝ているうちに「パンストで首絞めて殺そうと思った」との話に、苦労しておられたことを知りました。今、希望のなかで夫婦・家族がにこやかに過ごせるようになられて本当によかったです。今この時にも地獄のような思いをなさっている家庭がある。重たい現実です。見て見ぬ振りだけはしないようにせねば。そう思いました。
by hi-kaito
| 2006-04-09 21:32
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