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BDFディーゼルエンジン共同実験

 廃食油を精製したバイオディーゼルフュエル(植物系軽油代替燃料)によって、電気と熱を併せて供給するというコージェネレーションシステム実証実験を、ヤンマー株式会社さんと高島市が協力して取り組むこととなり、高島町のB&Gの温水プール施設で運転を開始しました。排気量は1600CCで9.9KW/h。今後3年間BDF100%で実証運転する計画です。

 ディーゼルエンジンは最初ピーナッツ油を燃料にしていたとのことですが、植物系の燃料を使うことによってCO2や黒鉛などの発生が抑制できるので、そのエンジンの開発、普及を視野に連続運転などで耐久試験や性能評価をしていこうというものです。

 田んぼは油田であり、森林は豊かなエネルギー源です。ドイツはじめEUでの菜種油などの植物系燃料実用の現実や北欧などの木質バイオマスによる熱・電気併給システムの普及は、オイルショックからエネルギーや食料を自給していこうと政治も市民も考えて取り組んでこられた成果です。

 ディーゼル車の排気ガスによる環境汚染が東京都では槍玉にあがりましたが、実はディーゼルエンジンが悪いのではなく、燃料の問題です。EUではディーゼルYESの政策を進めており、日本の自動車メーカーはこぞってEU向けディーゼル車を展開しています。

 ヤンマーさんの最新技術と高島の人と自然の力が上手く結びつき、よい成果を挙げられますように。
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by hi-kaito | 2006-07-26 15:04

了佐てらこや小学校 開学開講

 昨日、25日午前9時、藤樹記念館において「了佐てらこや小学校」が開学しました。これは、中江藤樹先生の弟子、大野了佐の逸話に因んでいます。物覚えがたいそう悪いけれど、誰より一所懸命であるので、藤樹先生が教科書まで作って何度も何度も教え、努力が実って立派なお医者さんになられたというエピソードです。学校でちょっと自信がないけど学びたいという気持ちを持っている子どもたちに、学びの機会を作っていこうと開いたものです。

 実行は、教育研究所の上田先生が校長になってくださり、論語の素読と算数を、書道は、地元の書道家、竹脇先生が直接教えてくださることで、開講できたものです。素晴らしい先生に加え、助手としてお手伝いくださる先生や書道の達人のご参加がありがたいです。

 初日11人でスタートしましたが、論語の素読では「子曰く、学びて時にこれを習う・・・」を何度も声を出して読み、だんだんと染み込んでいっているような感じが伝わってきました。きっと知識としてだけでなく、このシーンも思い出す日がくるでしょう。みんなで読むという行為は、耳からみんなの声が入ってきて一層集中力を高め、脳を刺激するようです。

 正座して背筋を伸ばして音読しながら、足の痛さとともに、何か普段と違うことを感じ取っていることでしょう。昔の人はこんな風に学んでいたというだけでも、なかなかできない体験です。延べ10回の学びが始まりました。了佐の気概も感じられるといいですね。
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by hi-kaito | 2006-07-26 12:34

認知症サポーター

 21日の午後、「福祉自治体ユニット」という首長らによる福祉政策研究会の総会に出席し記念講演を聞く機会を得ました。テーマは、「権利擁護と虐待・拘束について」と「認知症とは」。

 「権利擁護」は、①成年後見制度②身体拘束③消費者保護④高齢者虐待という観点から必要性を解き明かすものでした。特に認知症がすすむなかで、財産の管理や結婚・養子縁組などが、本人の意思でされたかどうかが定かでない状況でのトラブルが続発しているそうです。

 閉じ込めや、ベッドに括り付けることの問題。消費者保護の観点からは、認知症の方への物品の販売や投資取引の契約問題が顕在化しているとのこと。まずは、クーリング・オフが対抗手段の基本中の基本なので、行政は、高齢者にわかるように相談窓口の電話番号を、110番や119番のように設置すべきではとの提言もありました。何千万円も失う事例が少なくないそうです。

 今年度から本格スタートした、「認知症を知り地域をつくる10ヵ年」キャンペーンの説明をうけ、まず認知症を知ることの大事さを教えられました。家族のなかで日々起こっていく経験はあったものの、それが一面的、部分的な知識で、優しさや配慮につながっていないことに気づきました。

 全ての自治体に要請されている「認知症サポーター養成講座」などを通して、より暮らしやすい高島を創る学びを共有していきたいです。認知症を一定理解し、サポーターの気持ちを持つ人が増えていけばどんなに暮らしやすくなるかは明白ですし、本人も家族も正しく理解することで、希望が見出せると思いました。

 東京で若狭町の素晴らしい事例に出会いました。認知症ケアのよいお手本が、お隣にいらっしゃいます。
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by hi-kaito | 2006-07-24 20:01

文化的景観協議会 設立

 昨日18日、近江八幡市で全国文化的景観協議会が設立されました。会長に川端近江八幡市長を選出し、高島市も呼びかけ人から参加し、岩手県一関市長、愛媛県宇和島長とともに副会長に選任されました。といっても市長の出席はこの4人であとの10市町は、担当者でした。しかし何れも景観行政では有名な町や世界遺産を抱えたり目指すところなど、景観を大事にしてこなかった日本で歴史や文化を背景とした景観を積極的に創造していこうと協議していく場が出来たことは大きな意味があります。270市町村に呼びかけていくとのこと。

 日本で重要文化的景観第1号は、近江八幡市の八幡堀をコアに、ヨシ群落や西の湖、八幡山や長命寺などの地区です。何と言ってもヘドロが堆積し、近所が困っていたので道路にする計画が2年実施された局面で、JCが中心になって(委員長は何と現川端市長)昭和49年に再生計画を立て、地域の合意を作りながら手戻り工事までして再生してこられたことが凄いところです。

 第2号は、間もなく一関市が指定されるようです。平泉の世界遺産の中核にもしていこうとの
お話もあり、素晴らしい町並みや景色が残されています。

 高島市も、現在までの生業や暮らしと結びつき、守られてきた景観を大切にしながら、活かして行く方法として、重要文化的景観の指定を受けようと委員会を作り取り組んでいます。まず、暮す人々の誇りを高めることが出来たら素晴らしいと思います。高島市内には、全国で100選に選ばれた景勝地が11箇所もあります。ワンダフルな郷土です。
 
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by hi-kaito | 2006-07-19 21:10

 七夕の日に

 ブログが書けなくてご無沙汰いたしました。その間に滋賀県では新知事が誕生し、世界が興奮を共にしたワールドカップが終わりました。

 さて、高島市では7月5日に2歳7ヶ月の幼児が虐待によって亡くなるという悲しい出来事があり、ケアをしていた関係者とともに凍りつきました。まさかという気持ちと、何でという気持ちが駆け巡り、何とかできなかったかと逡巡する毎日です。

 この事件の母親は、4年ほど前に県営住宅に引っ越して来られ、以来県の児童相談所と連携し、延べ200回を越える関わりをもってきたのです。報告書を見て実際驚きました。今回の事件は、誕生以来乳児院に預けられていた次女が家族のもとへ帰るという新たな局面において起こってしまいました。

 今後詳しいことが明らかにされ、この事件から何かが変わらなければなりません。社会の歪みは、いつも弱い者を犠牲にします。少しでも改善に向かうように、変わらねばなりません。難しいと目を背けるわけにはいかない私たちです。
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by hi-kaito | 2006-07-11 19:22