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藤樹さんへの気持ち

 今日は、昭和28年に安曇川の堤防が決壊した日です。減災が盛んに言われるようになったこの頃ですが、まだまだ防災力が高まったとは言えない状況です。ぜひご家庭や地域でいざという時にどうするか、話し合っていただきたいと思います。

 さて、今日25日は、藤樹先生を偲ぶ日でもあります。午前中は、藤樹神社の祭事に初参列しました。合併後、藤樹書院の儒式祭典と時間が重なり出席することができなかったのです。
 ここは、大正時代に滋賀県知事を会長とし高島郡の町村長16名を総代とするとする藤樹神社創立協賛会の努力で設立された神社で、「学徳兼ね備わり世間の人々の師表と仰がれる近江聖人中江藤樹先生を顕彰したい」という郡民の切なる希望に応え、知事が発起人となり全国に資金募集をして、大正12年に創立されたと記されています。

 大正デモクラシー等の文化的背景も視野に入れると、あくまでも「学徳を備えた藤樹さん」への純粋な尊敬が神社建立という当時の最も敬意を表す方法に結集したのだと推察できます。
改めて、高島の先人達が、上から強制されたのではなく、地域文化といっても過言でない藤樹先生を敬愛する心情を共有していたということを慮る必要があると感じました。

 藤樹書院の儒式祭典は、360年以上も口伝で伝えてこられた稀有な儀式で、日本最古といわれています。今年も裃に身を固めた5名の世話方さんによって滞りなく進められました。。海の幸、山の幸、里の幸に加え、獣肉、鶏肉なども献じられる祭典に、藤樹さんにとの気持ちが繋がってきたのだと感じました。 
by hi-kaito | 2007-09-25 16:38
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