今日は、旧饗庭村の郷社、波爾布神社の例大祭に参列し、五穀豊穣と災害の無い一年を祈りました。ここは水の神と土の神が祭られており、また、境内の熊野神社と邇岐志神社(山神社)も一緒に神事をされます。祝詞には、必ず「清き・直き、明かき・正しき心」で暮していくことを誓うフレーズがあり、昔々から、心の鏡を曇らさずに生きようとしてきたのですね。
また、自然に御座します八百万の神々、つまり全ての命に神仏を観、人間も自然の一部であるとする謙虚な感性が、農耕民族の遺伝子として受け継がれた来たのだと思います。お金を崇拝しすぎる現代社会では見えない物が、ここにある気がします。宗教と文化のハザマに実は守らなければならない心や教えが垣間見えます。子ども達にとっては尚更ではないでしょうか。 この波爾布神社は、天平12年3月(西暦740年)に橘諸兄公(聖武天皇の左大臣)が神輿と今も御厨屋の地名がのこる辺り2町歩を寄進され、翌天平13年に阿波の国より波爾山比賣命(はにやまひめのみこと)を勧請され始まったとされています。後醍醐天皇になるまで高島郡北部の総社であったとか。現在の社殿は、元和10年(1624)に改築された貴重な木造建築物で市の文化財となっており、静かと神聖な雰囲は特別な氣がします。今津駅から歩いて20分。謂われや案内を、QRコードか何かでする時代もくるのでしょうが、アナログの内にも是非、お訪ねください。
by hi-kaito
| 2007-04-20 21:21
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