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山や田んぼに介護保険が必要だ

 7日の朝は、千葉県の我孫子市(あびこ)で朝を迎えました。ホテルの12階の窓からは広々とした武蔵野平野が見渡せ、何と富士山までくっきりと見えます。一部緑が見えるものの、見渡す限り企業のビルやマンションです。
 この景色の中で考え・働いている圧倒的に多くの人達が政治、経済、マスコミなどの権力の中枢を形成し、地方を知らない人も地方政策を動かしています。地域のことは地域が決められることの大事さを痛感します。

来春からの新たな農地、水・環境政策に当たっても現場の思いを訴えています。大規模化しにくい周辺の耕作に手間のかかるたんぼなどが多様な生き物のゆりかごであり、日本的な景観を守っています。絶滅危惧種になってから大きな予算を投入するより、耕作実態に即した制度を織り込むことが出来ないものでしょうか。日本一律制度では守れないものを大切にする制度がセットでないと禍根を残すと思います。

  財政的にもこれまでの生産調整(減反政策)は地元負担がありませんでしたが、来春からは農地水環境保全制度となり国2分の1県と市が4分の1となり、高島市には約6,000万円余の新規負担が発生する内容です。田んぼの多い町は総じて財政力がありません。田んぼの多さに比例して負担が多くなる制度は、三位一体改革を受け懸命の改革努力をしている地方の自治体にとって大変厳しいものです。

 人口の1,505人減で交付税が約2億円減。この6,000万円はじめ、国・県からの制度変更で地元の負担に振り向けられたものが二桁にはなります。今でも市民の不満感は高く、地域に財政の内容を説明に歩き始めました。農政では、県にも甲賀市と共同要望をし、政策的配慮を求めています。
 
田んぼや山をケアする介護保険制度的仕組みが必要だと思います。
by hi-kaito | 2006-11-14 14:39
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