人気ブログランキング | 話題のタグを見る

改革?先進国 ニュージーランド

 ジェトロ・オークランドの所長さんとスタッフから、1984から始まった、財政赤字克服への大改革の話を伺いました。いきなり国家公務員を半分にしたり、年金支給年齢を5歳引き上げ(1992~2001で)65歳にするなどの政策が実行され、一部受益者負担の導入や、競争原理と民間企業的管理方式の導入がなされています。(オークランド日本貿易懇談会編、ニュージーランド概要2004-2005参照)

 なんと農業や林業に対する補助金がなくなっています。日本とは、桁違いの経営規模ですので同じようには行かないと考えますが、小泉首相は、2002年の5月にニュージーランドに来られています。この国の改革が、一つのモデルになっているとしたら・・・思わず唾を飲み込んでしまいました。

 国会も郵政民営化法案通過に沸く日本ですが、ニュージーランドでは、18年前に郵政事業改革が行われ、国有のままで、業務への民間参入を認め、指定管理者のような運営に移行しています。話によると、サービスは日本の方が完璧だが、少々課題はあるがおおむね旨くいっているというニュアンスです。つまり、完璧を求め過ぎないところにバランスしている感じとでもいうといいでしょうか。

 ともかく、日本での経験しかない私には、こんな方法があるのかと目から鱗な情報に遭遇することがあり、改革者が、どんな経験をしているかを見ることで、地域の戦略にも参考になるのだと気づきました。
by hi-kaito | 2005-10-15 17:25
<< スクール・ボード/民間救急車 Take & Give  >>